ピアノの練習のモチベーションが続く!「長期・短期」ふたつの目標

枚方市池之宮くぼのピアノ教室です。

ピアノを習っていると、子どもの様子を見ながら、

「このまま続けていて、ちゃんと上達するのかな」
「楽しそうじゃないけど、続けることに意味があるのかな」

と、いろいろなことを考える場面があります。
そんなときに、ぜひ意識していただきたいのが、
長期的な視点と短期的な視点の両方を持つことです。
これはピアノに限った話ではありません。

大人には見える「その先」が、子どもにはまだ見えない

大人は、これまでの経験があります。
仕事でも、勉強でも、趣味でも、

「今は大変だけれど、続けていればそのうちできるようになる」
「今すぐ結果は出なくても、後から役に立つ」
「ここで頑張っておけば、次の段階が楽になる」
ということを、経験として知っています。
一方、子どもはまだ経験が少ないので、なかなかそこまで先を見通すことができません。
幼児ならなおさらです。
「半年後にはこの曲が弾けるようになるよ」
「今この練習をしておくと、何年か後に難しい曲が弾けるようになるよ」
と言われても、その「何年か後」を想像するのは難しいものです。
中学生になっても、将来を見据えて努力することが自然にできるとは限りません。
だからこそ、子どものピアノには、長期的な成長を考える視点と、今この瞬間の楽しさを大切にする視点の両方が必要なのだと思います。
「すぐできる楽しさ」も、実はとても大切
私自身、ちょっとした袋や小物など、物を作ることが好きです。
時間をかけてじっくり作ることもありますが、気分転換に、すぐに作れる小さなものを作ることもあります。
どちらも楽しいのですが、楽しさの種類が少し違います。
短時間で完成するものは
「できた!」
という満足感をすぐに味わえます。
一方、何日も何週間もかけて作ったときには、
「ここまで作れた!」
という大きな達成感や感動があります。
ピアノも同じです。
何か月もかけて一曲を仕上げることには、大きな意味があります。
最初は弾けなかったところが弾けるようになり、音楽として少しづつ形になり、最後には大曲を完成させる。
この経験は短期間では得られない達成感につながります。
大曲だけではなく、小さな課題も必要な理由
くぼのピアノ教室では、時間をかけて仕上げる曲も大切にしています。
ひとつの曲と長く向き合い、難しい部分を何度も練習して、音楽を作っていく。
これは、ピアノが上達するうえで欠かせない経験です。
ただ、そこにすぐに仕上げられる小品や、楽しい曲、小さな課題も組み合わせことが大切です。
「今日はここが弾けた!」
「この曲、楽しい!」
「もう一回弾きたい!」
長い道のりを歩くためには、そこにときどき「ここまで来た!」という実感できる場所が必要だからです。
ずっと遠くを見ながら歩くのは、子どもにとってはなかなか大変です。
「あと少しで弾ける」
「この曲ならできそう」
「今日は最後まで楽に弾けた」
そんな小さな達成感が積み重なることで、「もう少しやってみよう」という気持ちが生まれます。
ピアノ講師にも、二つの視点が必要
だからこそ、ピアノ講師は長期目標と短期目標の両方を考えなければいけません。
長期的には、
・楽譜を自分で読めるようになる
・音楽を自分で表現できるようになる
・難しい曲にも挑戦できる力をつける
・一人でも練習できる力を身につける
・長く音楽を楽しめる土台を作る。
この力はピアノ演奏の上達だけではなく、人生を進む時の力になります。
でも、今日その時のレッスンで
「ここが弾けた!」
「このリズムがわかった!」
「この曲好き!」
「もう一度弾きたい!」
「なんだか簡単だった!」
と思えることも、同じくらい大切です。
長期目標だけを見てしまうと、子どもの「今」が置き去りになってしまいます。
反対に、短絡的な楽しさだけを追いかけてしまうと、基礎力や技術を積み重ねることが難しくなります。
どちらか一方ではなく、両方をバランスよく用意すること。
それが、ピアノ講師の役割の一つだと考えています。
「練習しないからやめる?」と考える前に
そして、保護者の方にも、この二つの視点をぜひ持っていただきたいと思っております。
例えば、子どもがあまり練習しない時。
「練習しないなら、ピアノを続ける意味がないのでは?」
と考えてしまうことがあります。
これは、短期的な視点だけで判断している状態かもしれません。
今週あまり練習しなかった。
今月は練習量が少なかった。
だから、ピアノは向いていない。
と、すぐに結論を出してしまうのは少し早いかもしれません。
子どもは、学校生活や友だちとの関係、体調、気分など、さまざまなものに影響されながら成長していきます。
「今、練習していない」という一つの姿だけでは、その子の音楽との関係を判断できないこともあります。
一方で、長期的な視点だけに偏ってしまうのも注意が必要です。
「ピアノは続けることが大切だから」
「今は大変でも将来のためだから」
と、子どもがずっと楽しめていない状態をそのままにして、ただ続けさせる。
これは、長期視点だけになっている状態です。
長く続けるためにも、「今」が大切
長期的にピアノを続けてほしいと思うなら、なおさら「今、どう感じているか」を無視することはできません。
楽しい。
できた。
もっと弾きたい。
先生に弾いてほしい。
この曲が好き。
そんな小さな気持ちが、長い期間を支えてくれます。
そして反対に、今は少し大変でも、
「ここを乗り越えたら、もっと弾けるようになる」という経験を重ねることも大切です。
短期的な楽しさが、長期的な継続につながることもあります。
長期的な目標が、今のがんばる理由になることもあります。
この二つは対立するものではなく、お互いに支えあうものなのです。
「今」と「その先」をいっしょに見ながら
幼児期は、まず「音楽って楽しい」「ピアノを弾くって面白い」という経験をたくさん積むこと。
小学生になると、少しづつ「できなかったことができるようになる」という経験をふやしていくこと。
中学生になると、自分で目標を考えたり、難しい曲に長く取り組める力を育てること。
もちろん、成長の仕方は一人ひとり違います。
だからこそ、レッスンではその子自身と、その子の「今」を見ながら、「その先」も考えていきます。
大曲に取り組むことも必要。
すぐに弾ける小さな曲を楽しむことも必要。
コツコツ練習することも必要。
「今日は楽しかった!」と思って帰ることも必要。
どちらかだけではなく、長期目標と短期目標を行ったり来たりしながら進んでいく
それがピアノを長く楽しみながら上達していくためは、とても大切なのだと思います。
お子さんの「今の姿」だけを見て、続ける・やめるをすぐに決めるのではなく、
「今はどんなところにいるのかな」
「今、何が楽しいのかな」
「この先、どんな力を育てていきたいかな」
と、少し視点を広げてみてください。
くぼのピアノ教室では、目の前の「できた!」を大切にしながら、その積み重ねが将来の力につながるようなレッスンを目指していきたいと思っています。
 
 

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